綿のようなふさふさの白い毛並みが印象的な14歳のポメラニアンうららちゃん。高齢のこともあり腎臓を悪くしていました。ご依頼者は市内で飲食店を経営されておられるご家族様。ご家族皆でお店を切り盛りされておられます。うららちゃんはこちらの忙しいファミリーの一員として、皆がお店に出ておられる開店時にはお家の番をし、お家に戻られた時にはその可愛さで皆の心を和ませていたのです。そんなうららちゃんの旅立ちは雨のなか -
お火葬はお店の休業日に窓から見える場所をお借りし執り行いました。ご家族から離れることなく旅立つことができて、うららちゃんにとっても大変心強かったのではないでしょうか。この日は午後より雷雨との予報が出ており、ご焼骨の予定と被るため心配しておりましたが、なんとか小雨で留まり無事にお火葬することができました。
実は次に行うご拾骨、これが空模様が何より重要になります。雨は勿論、風の強い日はそれ以上に難しくなるのです。そんななか誰かが味方してくれたようです。幾分雨足は強くなってまいりましたが、風の方もそれほどでもなくご拾骨のほうも滞りなく執り行うことができました。
そしてご粉骨。こちらはお骨をパウダー状にする作業なので雨天時にはかなり気を使います。いつもは車外でご粉骨させていただくのですが、この日は車内で雨を避けて執り行いました。その後、お骨を骨壺に納め お店で待機されていたご家族様にお返ししました。ご家族様には労いの言葉をいただきました。本当に有難うございました。私どもも 雷雨、大雨により順延を余儀なくされることなくほっとした次第です。
車に乗り込みお店を後にすると急に雨が酷くなってまいりました。ボンネット叩く雨音もうるさいほど、もはやどしゃ降りの状態。もし先程までがこの状態であったならご拾骨も儘ならなかったことでしょう。
うららちゃん - 君が味方をしてくれていたんだね。