洋猫のミックスきみまる君が旅立ちました。3ケ月前、きみまる君はドクターより リンパ腫と診断されます。それ以来、今日までその手強い相手と闘い続けてまいりました。フワフワのベージュ色の毛に覆われたしなやかな体の、耳先から足先のベージュの肉球その隅々至るまで丹念にお拭き清めさせていただきつつ、、、心の中で語りかけます。

辛かったろうね。痛みとさよなら出来た今、ゆっくりとお休みなさい。

きみまる君は赤ちゃんの時にこちらのご家族様に保護されました。腎臓を悪くしたこともありましたが、小さな体には堪えるであろう外科手術を経ての、その後もいたって元気に過ごしてきたのです。そんな強運の持ち主、きみまる君ではありましたが、さすがに癌という魔物には勝つことは叶いませんでした。それでも最後の最後、息が尽きるまで頑張り続けていたのです。きみまる君にとっては、頑張ることこそがご家族様に報える唯一の出来得ることだったのかもしれません。

ご家族様の手による「お骨あげ」が終わり、我々が帰途に着いたのは午後9時を少し過ぎた頃でした。夜空の黄みがかった丸い月が帰途の車を照らしています。

あ、きみ、まる君！

ダジャレじゃないですが、、　－　きみまる君が空から私たちを労ってくれてるのかもしれないな　－　ふと湧いて出たその思いに私自身、どこか嬉しくなりました。こちらこそ、ありがとうね。きみまる君。