1歳と10ケ月、老衰。ゴールデンハムスターの節丸君が旅立ちました。胸に水が溜まり息をするのもやっとでしたが、最後は愛する飼い主様に看取られながら静かに眠りにつきました。
飼い主様は20代の女性。お仕事の関係で新潟のご実家を離れ、ここ金沢で一人 暮らしておられます。その飼い主様の元にやってきた日がたまたま節分だったという節丸君は、彼女のお友達の間でもとても人気者でした。ゴールデンハムスターはハムスターの中でも大柄な部類に入ります。節丸君も150gありました。まん丸の体にお顔はと言うと、実写版の映画やアニメにも出てきそうなほどとてもチャーミングなのでした。節丸君は飼い主様の手を煩わせることなくいつも決まった場所でおしっこをしていました。彼女のお話では、節丸君は辛そうにしながらも最後までそのお約束を守り抜いたそうです。頑張り屋さん、且つ お利口さんだったのですね。そして、お別れとなったその日も飼い主様のお仕事の帰りを辛抱強く待って、最後のお薬をごくごく飲んだ後、彼女の掌の中でそっと息を引き取りました。
お火葬は、飼い主様がお住まいのアパート近くの公園で行いました。枕元にはヒマワリの種。節丸君の大好物です。いずれ節丸君はお嬢様の実家のお庭で大きなヒマワリになります。夜空には中秋の名月。月は穏やかな明りを放ちながら節丸君の旅立ちを見守り続けていました。