猫のM君が旅立ちました。御年20歳。M君は斑の模様がとっても可愛い小柄な猫ちゃんで、令和元年の秋に亡くなったNちゃんの弟です。
ご葬儀は海の近くの公園。Nちゃんの時同様、飼い主様ご夫妻にお立合いいただきました。別車輛に祭壇を設けてさせていただき、お別れ式もとり行いました。
M君はとても気が優しく賢い猫ちゃんだったそうです。Nちゃんが亡くなった後、M君は長男としてしっかりと家族を守ってきました。ご夫妻もM君を随分と頼りにしていらしたようです。
ある日、M君は迷子の仔猫を連れてきてご夫妻に紹介しました。M君は目でご夫妻に語りかけます。「この子も一緒に住まわせてあげられない?」と。。優しい長男のお願いにご夫妻は駄目とは言えません。その子はご夫妻の元に今もいるのです。
屋根の上の乗り、降りられなくなったM君。「お母さ~ん。助けて-」と声を上げました。M君の様子に気付いたお母さん、「お母さんは屋根に上れないからねっ!」と一括されました。M君は勇気を出して自力で降りてきたのでしょう、その後、何食わぬお顔で玄関から入ってきました。周りのことを常に考え、お父さんやお母さんに迷惑をかけないようにしていたM君でしたが、お母さんに甘えてみたという何とも愛らしいエピソードです。それでも最後は気配りのM君、お父さんお母さんに気遣ったのでしょうか、Nちゃん同様 ご夫妻がお揃いになられた日、静かに息を引き取りました。
Nちゃん亡き後もご夫妻に寄り添い続けたM君、本当に有難うございました。これからはお姉ちゃんと一緒に天国からご夫妻を見守っていてくださいね。