アメリカンショートヘアーのサンゴちゃん 10歳が腎臓病で亡くなりました。
ご自宅に伺うと、お母様とお嬢様がお待ちでありました。サンゴちゃんはお二人の間で静かに横たわっています。今にも背伸びをして起きてくるのではないかと思えるほどに美しく穏やかな表情で眠っているのです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ご家族様とサンゴちゃんとの出会いは10年前、ご家族様が立ち寄ったペットショップでした。お互いにビビッと感じるものがあったみたいです。以降、家族の一員となったサンゴちゃんは、お嬢様の妹としてお母様のご両親にも可愛がられ、スクスクと成猫に美しく成長してまいりました。現在 お母様とお嬢様のお住まいは別々ですが、お嬢様はご両親とサンゴちゃんの待つご実家に毎日のように来ておられました。サンゴちゃんは甘えられるお姉ちゃまが大好きなのです。
お家の危機を救ったお爺ちゃまとのこんなエピソードもありました。数年前のことです。お婆ちゃまが施設に行かれ お爺ちゃまがお家にひとりでお留守番をされている時、お爺ちゃまはサンゴちゃんと一緒にいた階段から足を踏み外して骨折してしまうのです。入院せざるを得なくなったお爺ちゃまでしたが、その際、骨折とは関係のないところで たまたま看過出来ない病気が見つかるのでした。早期に病気が見つかり、「あの時はサンゴちゃんに助けられた」とお母様はほっと胸を撫で下ろしていたとのこと。結果的にサンゴちゃんがお爺ちゃまの病気を知らせてくれた出来事でした。そんなサンゴちゃんですが、お爺ちゃまがご自宅で亡くなられた時もまた大好きなお爺ちゃまの側を片時も離れることはありませんでした。
お爺ちゃまが亡くなられて3ケ月が経とうとしていた頃、今度はサンゴちゃんに腎臓病が見つかりました。猫ちゃんには大変厳しい病気ですが、サンゴちゃんは日々の治療に頑張りました。しかしながらここに来て とうとう力尽きてしまうのでした。最後は、お母様の腕の中、3回 ニャンと鳴いて旅立ちました。ママ、これまでありがとう!と、そう言わんばかりの一声でした。
虹の橋を渡れば大好きなお爺ちゃまが待っています。サンゴちゃん、お爺ちゃまがいるから寂しくないね。お爺ちゃまと一緒にどうかどうか地上のご家族様を見守っていてね。
お嬢様は数週間前にお見送りさせていただいたベンガル猫のおんちゃ君の飼い主様のご同僚で、おんちゃ君をよくご存知でした。お嬢様はおんちゃ君の飼い主様から弊社のことをお聞きしたと申されました。おんちゃ君のご家族様にはご紹介いただき心より感謝申し上げます。