ミルクティーのような優しい毛色とお顔立ちも美しいミニチュアダックスフントのモカちゃんが旅立ちました。13歳と10ケ月の生涯でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
モカちゃんのママさまのご依頼を受けてご自宅に伺うとママさまとママさまの妹さま、妹さまのワンコちゃんがお待ちでした。ママさまの傍らには小柄なワンコちゃんが静かに眠っています。昨日亡くなったダックスフントのモカちゃんです。綺麗なクリームの被毛を蓄えてはいてもなぜか茶色をイメージするモカというお名前。もしかしたら成長するにつれ少しずつ被毛の色を変えていったのでしょうか、その理由を知りたくなるも、考えてみれば、我が家の愛犬も「ゆず」という名ですが、柚子のような黄みがかった毛色では全くなくて全身に真っ黒い被毛を蓄えているのです。ゆずの場合はその音の響きだけで名付け、今では馴染みすぎるくらい馴染んでいるのです。ある意味、コールネームというのはまさに馴染んでしまえば勝ちならぬ価値ありなのだと思います。それにしてもモカちゃん、小柄な体にダックスフントには珍しい毛色と毛並み、まさに可愛さ100%なのでした。
モカちゃんは少し前から段々と元気をなくしていました。また内臓も弱り始めていたようです。ママさまはモカちゃんが少しでも楽でいられるようにと二日に一度の点滴にも通わせておられました。しかしながらそれにより一旦は元気を取り戻すも時を巻き戻すことは叶わずここにきて衰えるばかりとなっていたのです。
そしてとうとう旅立つ日を迎えます。その日はママさまのお祖父さまのご命日でした。且つ、ご家族さま皆が揃う日でもありました。ー 私が旅立っても向こうにはお爺ちゃまもいるし大丈夫。皆、心配しないで! ー モカちゃんは皆にそう伝えたくてこの日を選んで旅立ったのではないでしょうか。
お火葬はご自宅の隣でとり行いました。お見送りにはママさま、妹さま、茶と白の斑点が可愛い妹さまのわんこちゃんが立合われました。モカちゃん、小さな体で本当によく頑張ってきたね。向こうではお爺ちゃまの元でしっかりと休息をとってください。そして地上のママ様はじめご家族の皆をお爺ちゃまとともに見守っていてくださいね。