お仕事日録

名前の由来、保護猫のちーちゃんの「ち」は長寿の「ち」

濃茶の縞模様が美しいミックス猫 ちーちゃんが旅立ちました。お歳は21歳。ほんとうに長く生きてくれました。

 

 

ちーちゃんは令和3年の6月に18歳で亡くなった同じ保護猫のしまちゃんのファミリーです。しまちゃんのご葬送にご自宅に伺ったあの日、部屋の奥の箪笥の上で眠りに着いたしまちゃんを拭き清める私どもの様子をじっと窺っていた猫ちゃんがおりました。落ち着いた雰囲気を醸し出していて私の印象にも色濃く残っていた大柄なその猫ちゃんがちーちゃんなのです。今ここに横たわるちーちゃんはあの時の印象より若干痩せてしまっているようでしたが、おそらくお歳を召した分、食も細っていたのでしょう、それでもこのお歳まで長く生きて、云わば天寿を全うしたのですから本当にあっぱれな猫ちゃんだと思います。

 

スタッフが何気にちーちゃんの名前の由来をママ様にお聞きするとママ様からは予期しないこんなお話をいただきました。ちーちゃんの「ち」は長寿の「ち」から名付けられたのだそうです。ちーちゃんしまちゃん以外にも度々と保護猫をお家に迎えられてきたママ様でしたが、ちーちゃんと出会うちょっと前に1歳になるかならないかという仔猫を突然失くされたらしいのです。おそらくその子も保護猫なのでしょうが、悲しみに打ちひしがれたママ様はこの後、次に出逢う子には決してこの子のような悲哀な運命を辿って欲しくはないとの強い思いを抱くようになりました。そんなときに出逢った保護猫ちゃんがちーちゃんなのです。そしてちーちゃんはその名の由来通り今日まで頑張り、ママ様の願いを見事に成就したのです。

 

ちーちゃんはとても性格が良くて新しい猫ちゃんがお家にやってくる度、その後輩たちの面倒をよくみていたようです。すぐに仲良くなっていつも大好きなママ様を新しい子たちに譲ってあげていたとのこと。そんなちーちゃんは今、お家の残っている小柄な猫のふくちゃんにもとても好かれていたのです。

 

ママのお仕事の帰りを待って旅立っていったちーちゃん、ママとふくちゃんを空の上からしまちゃんと一緒に見守っていてくださいね。ちーちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。