うさぎのたっくん12歳が旅立ちました。
こちらのお嬢様はたっくんが2歳の時にお生まれになられました。赤ちゃんだったお嬢様を傍らで見守りながら時を過ごしたたっくん、お嬢様が成長されると、たっくんとお嬢様はいつしか兄妹のように寄り添う関係になりました。そして月日の経過とともにお嬢様は可愛らしい女の子に、たっくんはお爺ちゃんになり、そして今日、たっくんは天寿を全うし 天国へと旅立っていきました。
「たっくんは本当に手がかからない良い子でした」 パパ様は安らかに眠るたっくんに優しい眼差しを向けながらそう仰いました。きっとたっくんはご家族にとって大きな安らぎと幸せをもたらしてくれていたのでしょう。かつてママ様が子育てに忙しくしている時もそうでした。幼いお嬢様がたっくんと遊び戯れ、「たっくん、たっくん」と呼びかける可愛いお声が響けば、あっという間に温かな空気がお部屋を包み込み 全てが癒されてしまうのでした。そんな時間を何度も何度も家族で共有することでよりご家族の絆は深まりました。
スタッフがたっくんを清めている間もそうでした。お嬢様は「たっくん。きれいにしてもらってよかったね」と優しく声を掛けられるとそのお声に呼応するかのように温かな空気がお部屋の中に満ち溢れてきたのです。なるほど、、これがお嬢様とたっくんがいつも紡ぎ出していた愛の空気、いつもパパ様やママ様が包まれていた愛の空気、ご家族の絆を深めた愛の空気なのでしょう。これまでは たっくんがいたから幼いお嬢様も紡ぐことができました。お心のご成長を遂げられた今のお嬢様ならば きっとひとりでも誰とでも紡ぐことができるのではないでしょうか。たっくん。そう。あなたは立派に役割を果たしたのです。
これからも大好きなご家族を見守り続けてくださいね、たっくん。そして優しい光となってご家族の心の中で永遠に輝きますように。私どもも遠くから祈っています。