お仕事日録

洋猫 サイベリアン のんちゃん 運命的なご縁に導かれて

【洋猫 サイベリアン、のんちゃんのお旅立ちとその生涯】

 

津幡町中須加にお住まいのサイベリアン、のんちゃん1歳が旅立ちました。

 

ご家族は、パパ様、ママ様、そしてお兄ちゃん猫の むぎ君です。ご自宅は、パパ様のDIYによって、猫ちゃんたちが快適に過ごせる様々な工夫や設えが至るところに施されていました。そんな愛情いっぱいの空間でご夫妻と猫ちゃんたちはこれまで穏やかでとても幸せな時間を過ごしてこられました。

 

ところが今夏、その平安の日々が暗転いたします。ファミリの一員となって間もない のんちゃんに悪性リンパ腫が見つかったのです。パパ様とママ様は「のんちゃんを救いたい」その一心で、リンパ腫との診断された後もその病名に怯むことなく懸命に治療法を探し、サプリメントや酸素・水素ハウス等のあらゆる手段を尽くされました。のんちゃん自身もまた「治りたい!」という強い気持ちで辛い治療にも果敢に挑みました。

 

その甲斐あって一時は回復の兆しを見せてくれた のんちゃんでしたが、徐々に吐き戻しが多く見られるようになると みるみるうちに体を弱らせてまいります。それでもご夫妻は一縷の望みを抱きつつ最後の瞬間まで深い愛情で見守り 看護を続けてこられました。しかしながら病魔はその手を緩めることはありませんでした。11月の半ば、のんちゃんはとうとう命尽きる日を迎えるのでした。

 

ほんとうによく頑張ったね、のんちゃん。パパ様ママ様も一緒になって頑張ってくれて心強かったね。今はどうかどうか安らかにお眠りください。

 

生前の、のんちゃんはとても人懐っこい性格でした。お家に来るお客様はもちろん、病院の看護師さんや先生にも「へそ天」をするほど 甘え上手で、誰からも愛される明るい存在だったみたいです。ファミリーの一員として初めてお家にやってきた時も愛らしく優しいのんちゃんは先住猫のむぎ君に好意的に迎えられました。

 

【運命的なご縁に導かれて】

 

実は、パパ様には生き別れになった実のお母様がおられましたが、そのお母様が亡くなられるまでパパ様はそのお母様の存在を知らずにいたのです。そんななか パパ様は毛並みの美しい仔猫に出逢います。その仔猫が後の「のんちゃん」です。まさに一目惚れでした。

 

よくよく見ると仔猫のお誕生日がなんとその亡くなられたお母様のお誕生日と全く同じだったのです。ご縁を感じられたパパ様はその仔猫をお家に迎え、「のんちゃん」と名付けられるのです。「のんちゃん」と名付けられたその後、初めてパパ様は亡きお母様のお名前を知ることとなるのですが、偶然にも お母様のお名前もまた「のんちゃん」だったとのこと。なんとも不思議な合致にご夫妻は運命的なご縁を感じ大変驚かれたそうです。

 

私どもの勝手な想像ではありますが、仔猫として生を受けたのんちゃんが天の使いとしてお母様の母としての深い思いをご子息であるパパ様に届けるべくしてこの世に降りてきていたのかもしれません。

 

【天国での出遭い】

 

今、のんちゃんは、天国でお母様(のんちゃん)に温かく迎えられています。きっとお母様にも「へそ天」で甘えながらその温かい腕の中に潜り込み 安らかに眠っていることでしょう。

 

のんちゃん、たくさんの幸せをありがとう。そして、パパ様、ママ様、むぎ君のことをこれからもどうか見守っていてください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。