金沢市の土清水でご家族に愛されながら暮らしてきた14歳のマルプー、ももちゃんが風薫る5月某日、静かに旅立ちました。

ももちゃんは、昨年、13歳のスコティッシュフォールド、杏子(あんず)ちゃんをお見送りされたご家族様の、ママ様のご実家のワンちゃんです。ママ様のお母様が我が子のように大切に育てて来られたマルチーズとトイプードルのミックス犬の女の子、その子がこの度、ご依頼を戴いたももちゃんです。
ももちゃんは、晩年、悪性リンパ腫と向き合うことになります。そして約1年弱の闘病生活の後、ここにその生涯を終えました。ご家族様は、図らずも晩年に大きな病を抱えることになってしまったももちゃんに対し、少しでも穏やかな時間が続くようにと願いながら深い愛情を注ぎ続けてこられました。病と向き合いながらも懸命に晩年を生き抜いたももちゃん、ほんとうによく頑張ったと思います。ももちゃん、最期は辛かったね。どうか今はゆっくりとお休みください。
ももちゃんは、14年前にお母様のご姉妹のお知り合いのブリーダーさんとのご縁からご家族のもとへやってきました。大きなクルクルのお目目に真っ白で美しい毛並み。とても人懐っこく人が大好きだったももちゃんは誰からも愛され可愛がられてきました。大きな病気をすることもなくどんな時もお母様と一緒だったももちゃん。ご飯を食べる時も夜眠る時もいつもお母様の側にいました。
元気な頃はお母様の枕元で安心したように眠っていたももちゃんでしたが、病気と分かってしばらくするとお母様の足元で眠るようになったようです。サバンナで暮らす母ライオンも愛する我が子が後ろから敵に攻撃されないよう足元で後方に注意を払いながら休みます。ももちゃんもまた、きっと自分に残された時間を感じ取っており、愛する者を守りたいという動物的な習性もさることながら大好きなお母様を命のある限り自分が守っていくんだという強い思いがその場所を選ばせていたのではないでしょうか。

お火葬の日には、お母様、亡き杏子ちゃんの飼い主であったお嬢様、お母様のご姉妹、ご友人がお集まりくださり、皆様でももちゃんを囲みながら「お拭き清め」していただきました。生前の懐かしい思い出が語られるなか、感極まったお母様が「ねえ、もも!お母さんはこれからどうしたらいいの?ほんとに寂しい。。」そう、優しい寝顔を見せるももちゃんに話しかけられておられました。目頭が熱くなります。
14年間という長い歳月をともに過ごし、嬉しい時も悲しい時も、いつも傍らで寄り添い続けてくれたももちゃん。その存在はお母様にとってかけがえのない宝物でした。
ももちゃん、どうかこれからもお母様を、ご家族様を天国から見守っていてね。もしお母様の足元が恋しくなったらお母様のお布団にそっと潜り込んでみて。あなたの夢を見たお母様が寝顔のままに優しく微笑んでくれるから、いつかの日のように。
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お嬢様(杏子ちゃんのママ様)から杏子ちゃんの生前のお写真をお預かりいたしました。ももちゃんも杏子ちゃんも「果物」に因んだお名前だったので、お嬢様とお母様にお聞きしましたが、たまたまの偶然でした。

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