お仕事日録

温かな空気に包まれ過ごした れお君

 

柴犬の れお君が旅立ちました。御年17歳のお爺ちゃん犬です。れお君はご主人、奥様、お嬢様おふたり、そしてご自宅の隣の母屋にお住まいになられるご主人のお父様とお母様、おば様、ご家族皆が作り出す温かい空気に包まれ過ごしてきました。

 

この度、れお君の旅立ちに際し、涙しながらも懸命にお世話された奥様とお嬢様方、大切にしていた数珠を授けられるお母様、炉に納められたれお君を撫でながら優しい言葉をかけられる お父上様、お仕事が終わってすぐに駆け付けられた おば様、遅くに戻られお骨上げに参加された ご主人様、、皆様方のお姿から確かに伝わるのは れお君は確かに幸せだったということ。

 

れお君には口に大きな腫瘍があり、通院を余儀なくされていました。そんな病状でありながらも食欲は衰えていなかったそうです。亡くなる前日まで食事をとっていたそうです。弱った姿を皆にみせられまい、また かつてのようにお庭を元気に駆けまわりたいー その思いで頑張っていたのかもしれません。

 

息を引きとった れお君。腫瘍のある口元から流れ落ちる血で体は赤く染まっていたようですが、奥様とお嬢様の手でご遺体は きれいに拭き清められていました。口元の痛々しさを除いては体つきもふっくらしており、毛並みも良くまるで眠っているかのようでもありました。お火葬は れお君が慣れ親しんだ母屋の駐車場をお借りしました。

 

老齢のペットちゃんや病気が原因で亡くなったペットちゃんの場合は焼骨に注意を払います。骨等が脆くなっていることもあるからです。しかしながら れお君はそうではありませんでした。栄養がしっかり行き届いていたからだと思います。注意を払いすぎてご焼骨に多少時間がかかってしまいました。その分、お骨上げのお時間が遅くなりご家族様には申し訳なく存じましたが、逆にご家族様から私共に労いのお言葉を頂戴いたしました。

 

れお君のご冥福こころよりお祈り申し上げます。