お仕事日録

ラブラドールレトリバーのミックス  ハルちゃんの旅立ち

ご家族様に通されたお部屋の奥には綺麗な面立ちのハルちゃんがこちらを向いて横たわっていました。ハルちゃんはラブラドールレトリバーのミックス犬で、御年16歳と6ケ月の女の子です。少し前にお腹に腫瘍が見つかりましたが、寄る年波には逆らえず 日を追うごとに抵抗力が弱り、ここに最期の日を迎えます。それでもこの歳まで本当によく頑張りました。

 

ハルちゃんはお父様とお母様、お嬢様、そして パグのブーちゃんと暮らしていました。14歳と9ケ月のブーちゃんとは同じお家で過ごしながらもお互いに我関せずといった間柄だったようです。老犬同士だからなのか、それともライバルだったのかな。。ブーちゃんも具合が良くないのかお嬢様の腕の中で酸素の吸引しています。最初、私どもも、鼻を鳴らすようなブーちゃんの声がするので鼾をかいて寝ているのかと思っていましたが、そうではなく呼吸をするのが辛かったようなのです。ハルちゃんのお見送りに立ち会ってくれて。ブーちゃん、ありがとうね。

 

先ずは、弊社スタッフが大柄なハルちゃんの体を隈なくお拭き清めさせていただきました。その後、ご家族様にも - これまでありがとう - の労いと感謝の意を込めて最後のひと拭きをお願いしました。 おくるみに包まれた体にお顔だけ覗かしたハルちゃんはどこか安心したかのようです。

 

お火葬は玄関前の駐車スペースをお借りし行いました。玄関アプローチから中庭まで綺麗なお花でいっぱいです。もう少しで満開になる遅咲きのバラもありました。満開を待たずに、それでも色とりどりの花に包まれてハルちゃんは旅立つことができました。

 

 

お火葬中、お母様がお庭でコーヒーをお出しくださいました。お庭の樹々を愛でながら少しお話をさせていただきました。優しいひとときが流れています。ハルちゃんもこのお庭で時の移ろいとご家族の皆の優しさに包まれ日々過ごしていたのでしょう。言葉少ななご主人には丹精込めて育てたバラの苗をいただきました。ありがとうございます。大切に育てたいと思います。

 

毎年、花を付ける今頃には君を想うね、ハルちゃん、今はどうぞ安らかにお眠りを。   - 合掌 -