ウエストハイランドホワイトテリアのサンタ君が14歳の生涯を閉じました。ご自宅にはご夫妻とお婆様、ご長男様 ご長女様がお待ちでした。お部屋の中央にはサンタ君。毛布に包まれ小さなベッドに横たわっています。お顔を覆う白い毛はその名の通りさながらサンタクロースのよう。お部屋の奥は綺麗な生花で飾られていてお通夜の名残りが見てとれます。
ご主人は会社の社長さんでしょうか。漂う風格がそう教えてくれています。目に入れても痛くないほどにご主人がサンタ君を可愛がっておられていたことは明らかでした。ふと、傍らの写真のパネルが目に入ります。若かりし頃のサンタ君、ご主人の膝の上で悦に入っております。純白の被毛は形よくカットされ、ぱっと見、ぬいぐるみでは? と目を疑うほどの可愛さでした。「お父さんが好きなようにお見送りしてあげて」と奥様がおしゃられ、サンタ君と皆様との想い出のスナップもいくつか棺に添えられました。
お火葬は高台に移動してとり行いました。お火葬場所までの移動は、サンタ君はもちろんご主人の車です。ご自宅の前からお火葬車では可哀そう - ご主人のお気持ちが伝わります。お火葬場所にはご主人のお友達も大きな花籠を持って駆けつけられました。 お骨上げの儀もご主人の意向で引き続きその場所で行うことにしました。すっかり辺りが暗くなっていましたので、照明を設置し、お骨上げも厳かな雰囲気のなか滞りなくとり行うことが出来ました。
この度のサンタ君のご葬送は5月に亡くなったビションフリーゼ ミルちゃんのご家族様からのご紹介でした。私どもなりにしっかりと対応させていただきました。ご主人のご意向通りお骨上げもお天気に邪魔されず屋外でとり行えたことに安堵しています。例年にないほど長雨の続く今年の梅雨にあって不思議とお空も持ちこたえました。本当に助かりました。天に感謝!もしやこのお天気もサンタクロースならぬサンタ君から私たちへの季節外れのプレゼントだったのでしょうか。
心よりご冥福をお祈りいたします。