お仕事日録

パピヨン ピッコロちゃんの旅立ち

パピヨンのピッコロちゃんが亡くなりました。とっても小さな女の子です。体重をお量りさせていただきましたら、なんと680g。16歳まで小さな体で本当によく頑張りました。あともう少しで17歳を迎えるところでした。

 

昨年、急に平衡感覚がおかしくなり、食欲も徐々に失せてきたそうです。それでも調子の良い時はママさんがすり鉢で擦ったご飯を食べて一生懸命に生きようとしていました。- 平衡感覚の異常 - 我が家の先代犬も晩年、頸を傾けて同じ所をグルグル回ったりしていた時期がありましたが、ママさんのお話をお聞きすれば、ピッロコちゃんの症状は我が愛犬のそれとかなり似ているように思えます。もしかすると脳の平衡感覚を司る部位が加齢が原因で正常に働かなくなることがあるのかもしれません。

 

16年余年前、ママさんは「小さなパピヨンがいるから見に来ない?」と知人に誘われました。出かけて行ったその場所にはキュートな仔犬が待っていました。仔犬はママさんを見るやいなやママさんの胸に飛び込んできたそうです。それはまるで仔犬が「このママの家族になりたい!」と言っているようでした。ママさんとピッコロちゃんの最初の出会いです。それからはずっとママさんと一緒のピッコロちゃん、もうひとりの家族だったワンちゃんが亡くなった時もママさんが寂しくないようにママさんに常に寄り添ってきたのです。

 

 

お火葬はご自宅からそれほど遠くない眺めの良い場所で執り行いました。ピッコロちゃんにとってはママさんとお散歩したこともある懐かしい場所です。そして今日は太陽も顔を出しています。そこかしこにまだ浅い春の息吹が感じられ、ピッコロちゃんのたましいはお火葬車を飛び降り駆け出そうとしています。否、ピッコロちゃんは多分にそう望んでいるのだろう ・・ 私にはそう思えたのでした。OK!ママとの想い出を辿っておいで、ここで待っているからね。