お仕事日録

チワワ リク君のお旅立ち

チワワのリク君が旅立ちました。朝には普段通り、お嬢様に甘えていたリク君でした。しかし その日 何があったのか、突然 倒れ伏せてしまいます。お母様の目にはリク君が息をしているようには見えません。亡くなったとはどうしても信じられないお母様はリク君を病院に連れていきます。先生に確認してもらうと、原因は分からないけど苦しまないで亡くなったのは確かです、と先生は仰いました。 実は、リク君はもともと心臓に病気を抱えていて肺気腫にもなったことがあるとのことでした。それにしてもこんな急なことが起こり得るなんて思うはずもありません。ご家族様には心の準備すら出来ない突然のお別れとなってしまい、私どもとしても何のお慰みの言葉も見つけられず、唯々、お悔やみ申し上げるばかりです。

 

 

最後のお見送りには、お母様はじめ、お嬢様、お嬢様の3人の可愛いお子様、お婆様がお立合いになられました。お火葬はご自宅から程近い田圃のある奥まった道路でとり行いました。ご焼骨を始めしばらくすると、田圃を隔てた向こう側の道路でこちらに手を振る子供たちの姿が目に入ってきました。お嬢様の子供たちがご自宅から出て道路の先の児童公園へと向かっているのです。その途中、お火葬をしている私を見つけ手を振ってくれているのでした。お子様たちの無邪気な姿に心が少し緩みました。その後のお骨上げではリク君のお話をお聞かせいただきました。お母様は可愛い爪や歯は別の小瓶に取り分けられました。お子様たちも公園からお戻りになりお骨拾いに加わりました。お子様たちにとってはおそらく初めての体験なのだと思います。この子たちはこれからも様々な経験を通して大人へと成長していきます。リク君よ!この子たちが立派な大人になるまでこれからも見守っていてくださいね。