お仕事日録

猫のこゆきちゃん 安らかなお顔で。

猫のこゆきちゃんが亡くなりました。6歳というとても短い生涯でした。3歳の頃から腎臓を悪くし病と闘う日々を過ごしておりました。それでも飼い主様ご夫妻の手厚い看病とこゆきちゃん自身の頑張りもあって最近まで概ね元気だったのです。しかしながらここ1週間前くらいから目に見えて具合が悪くなり、かかりつけの動物病院に入院を余儀なくされていたのです。

 

 

そして、とうとう、昨日、ドクターから「今夜が山」と告げられます。ご夫妻はこゆきちゃんをご自宅に連れて帰ることにしました。連れて帰るにあたって、ドクターからは、痙攣するかもしれないから気を付けてほしい、と言われ、ご夫妻はとても心配しておられたようです。この子の末期の苦しむ姿は見たくはない、少しでも安らかな最期を迎えてほしいー こゆきちゃんのパパ・ママならずともペットちゃんを愛する飼い主様ならば誰もがそう思って当然のことでしょう。そうしてご夫妻はこゆきちゃんとともに立ちはだかる山と対峙する夜を迎えます。

 

 

翌朝。こゆきちゃんは痙攣することもなく安らかなお顔で旅立ちました。今、こゆきちゃんはベッドに腹ばいになり 顎をベッドの縁に乗せるようにしてお顔を見せています。今にも頭を上げてくれるのではないかと思うくらい安らかな寝顔です。それはまるで楽しい夢をみているような ・・・ どことなく微笑んでいるようにも思えます。まさにこのままの姿で天に召されていったのかもしれません。私には思えるのです。こゆきちゃんはご夫妻に苦しむ姿を見せたくなかったのかもしれないと。加えて僅かに微笑んでいるように見えたのは、これまで本当に幸せだったよ、と こゆきちゃんの素直な思いがお顔に表れたのではないかと考えているのです。

 

よく頑張ったね、こゆきちゃん。