お仕事日録

カニンヘンダックスフントのイムレちゃんとの約束

カニンヘンダックスフントの赤ちゃんのご葬送を承ることになりました。

 

その赤ちゃんは逆子で帝王切開で生まれるはずでした。しかし、ママ犬はその予定出産を前にして夜中に産気づき、そのまま飼い主様のご自宅で出産したのです。ママ犬は本当によく頑張りました。

 

生まれた仔犬は元気がなく飼い主様は懸命に蘇生を施しました。しかしその甲斐なく亡くなってしまうのです。一頭だけの出産だったためママは我が子が亡くなったことを受け止められず、ずっと我が子を探し回っているのです。この亡くなってしまった仔犬がIMRE(イムレ)ちゃんです。

 

お預かりすることになったイムレちゃんは掌に乗るほどの小さな体。それでもしっかりと仔犬のお顔してブラウンの被毛を蓄えています。目は瞑っているのだけど今にも動き出すのではないかと思えるほどに生き生きとしています。生き生きとの表現には少し語弊があるやもしれません。それでも生き生きとしているのです。そのように感じるのは、最後の瞬間まで懸命に生きようと頑張っていたイムレちゃんを、その強い意志を今だ感じるからなのかもしれません。本当に残念すぎます。ずっと眺めていたいほど本当に可愛くて可愛くて、、可愛すぎるほどに悔しい気持ちが増してくるのです。

 

 

飼い主様とはご自宅の前でお別れです。イムレちゃんの枕元にはカラフルなお花が飾られました。お火葬は天国にも近い見晴らしの良い場所で行う予定です。このお別れの場にはイムレちゃんのママはいません。さすがにそれには無理があります。ママは今もお家の中でイムレちゃん探しているのではないでしょうか。それを思うと言葉にならないくらいに切ないです。イムレちゃん!生きて会えることのなかったこのママとこれほどまでに小さない命をも尊ばれる飼い主様のところに絶対に、絶対に帰ってきてください。約束だよ。

 

全てを終えて再び飼い主様宅へとご返骨に伺いました。イムレちゃんのママは小犬のぬいぐるみを抱いて過ごしているようです。それを聞いてまた切なさが込み上げてまいりました。私どもは祈ります。いつか本当のイムレちゃんによってママの母性が今一度光り輝きますようにと。だから、イムレちゃん!それまでママとご家族様をどうかお守りください。