お仕事日録

沖縄の海にも行くミックス猫のギンタ君

猫のギンタ君が亡くなりました。御年16歳、老衰によるものでした。

 

ご葬送のご依頼を賜わり向かったご自宅は海沿いの季節には初夏にはハマナスが咲く街でした。吹きつける冷たい海風が頬を刺す夕闇時です。モダンなご自宅を訪ねるとお母様と3人の男の子、可愛い女の子が出迎えてくださいました。ギンタ君は病院で既に綺麗に拭き清められています。鮮明な縞模様が美しい、「ギンタ」という名前がとても似合ってる猫ちゃんです。キジトラ系ではありますが、ミックスなのだそうです。ギンタ君。お子様たちと過ごした日々ともお別れですね。どうかどうか安らかにお眠りください。ギンタ君に手を合わせます。

 

ギンタ君は14年前に飼い主様と一緒に沖縄から金沢に越してこられました。2歳で飛行機に乗ってこの地に降り立った猫ちゃんです。初めて見た日本海はどうでしたか。サーフィンが出来るご自宅近くの夏の海にはそれほど驚かなかっただろうけど、冬の荒れた海を初めて見たときはびっくりしたんじゃなあい? ー 旅立つギンタ君はどう返してくれるのでしょうか。もしギンタ君とお話できるのならこんな事も聞いてみたいな ー どこかイリオモテヤマネコを彷彿とさせるギンタ君の風貌を目にし、ふとそんな思いが胸に過ぎります。

 

お火葬はご自宅の駐車スペースでとり行いました。お母様と一緒にお子様たちもお見送りくださいました。ギンタ君はお子様たちからのお手紙も懐に忍ばせています。さようなら、ギンタ君。ギンタ君は冬の夜空へと昇っていきました。真ん中の僕ちゃんはママの胸で泣いています。嬉しいね、皆に愛されて。ギンタ君。これからも僕ちゃんたち、まだ幼いお嬢ちゃんの成長を見守っていてね。

 

お母様のご要望で ギンタ君のお骨は一部だけですが、パウダリー加工させていただきました。と言うのは お骨をほんの少しだけお粉にし、ギンタ君の生まれ故郷、沖縄の海にこの春、散骨されるのです。ギンタ君に対するお母様の愛おしい気持ちが表れたとても素敵はご供養だと思います。

 

 

きっとギンタ君は沖縄と同じくらい金沢の海も大好きです。なぜならここには大好きなご家族様がいらしゃるのですから、ハマナスの咲くこの海街に。

 

ギンタ君のご冥福をお祈り申し上げます。