お仕事日録

柴犬のメロンちゃんが旅立ちました

柴犬のメロンちゃんが亡くなりました。享年18歳、老衰でした。

 

4年前、メロンちゃんの歯茎が腫れていることに気付いた飼い主のママさんはメロンちゃんを病院に連れて行きました。メロンちゃんは歯肉炎と診断され お薬をいただきながら様子をみていましたが、いっこうに歯肉炎は治まらず、ママさんはセカンドオピニオンとして別の病院を当たることに。しかしながらこちらも空振りでした。ママさんはしっかりした検査によって診断されることを唯々望んでいました。でなければ当然、納得も安心することも出来なかったのです。

 

どこかもやもやする気持ちを抱きながら出向いた三番目の病院では、一度、全身のエコーをかけてみようとドクターから提案されるのでした。そしてそのエコー検査の結果、見つかったのは肝細胞癌。その後、メロンちゃんは長い手術にも耐え抜き癌は寛解、メロンちゃんは奇跡の復活を遂げたのです。歯肉炎と癌との因果関係はあるのかは分かりませんが、ママさんのメロンちゃんを思う気持ちが癌の早期発見に繋がったことは紛れもない事実であり、飼い主ママさんの第六感がメロンちゃんの命を救ったと言っても過言ではないのです。

 

 

それ以降、つつがなく過ごしていたメロンちゃんでしたが、寄る年波には勝てません。日に日に老いてゆく中、ついに最期の時を迎えます。「ありがとう」と告げるかのように弱々しくも愛おしい眼差しを寝ずの看病をされていたママさんに向けたかと思うとメロンちゃんはそっと目を閉じ息を引き取りました。

 

この日はお拭き清めとご納棺がとり行われました。今夜は夜を通してご家族様だけでメロンちゃんを語り忍んでお別れを惜しみます。一夜をかけてゆっくりとお別れすることはご家族様にとってもさることながら去り行くペットちゃんにとってはかけがえのないひとときです。なぜならもう撫でてもらうことも肌を合わせてお互い温もりを感じ合うことすらも叶わないのですから。メロンちゃんもきっとこのひとときを大事にしてくれるご家族のお気持ち、心から嬉しく思っていることでしょう。

 

ご葬儀は日を改めてとり行いました。お火葬前に「お別れのセレモニー」をとり行い、その後、ご自宅の敷地で「お火葬」、さらにその後はご家族様により「お骨上げ」がとり行われました。お骨上げとはご家族様にお骨を拾っていただき、お骨壺に収めていただく儀式です。その間、弊社スタッフも立ち会わせていただきお骨の部位等の説明もさせていただきました。セレモニーには大勢の方がお集まりいただきました。お経が詠まれる中、皆様にはご焼香をお願いしたしました。ご納棺、ご出棺、お火葬、その後のお骨上げに至るまでご家族様の手でしっかりと弔われたメロンちゃんはほんとうに幸せだったと思います。

 

 

晴れ男だったというメロンちゃん。君を失くして悲しみの底に沈むご家族様の心を君のその持ち前の気質で早晩、晴らしてくださいね。私どももまた君の大事なご家族様が君との想い出を笑顔のままに語れる日が一日も早く訪れますことをお祈りしていますね。