お仕事日録

日本猫の鈴太くんが旅立ちました。

日本猫の鈴太くんが肝臓がんで亡くなりました。9歳でした。

 

鈴太くんのお家に到着するとお母さまとお嬢さま、それに可愛いチワワちゃんが迎えてくれました。お通しされたお部屋では1匹の猫ちゃんが永遠の眠りに着いています。艶を失っていない綺麗な被毛。あぁ、鈴太くん。言葉が見つからずお母さまの落胆ぶりにも手を合わせることしか出来ずにいる私どもでありました。

 

お嬢さまとチワワの琴ちゃんは別のところにお住まいですが、鈴太くんのご葬送のためにご実家に戻って来られていたのです。悲しさの余りお火葬のご手配など出来ずにおられるお母さまの手助けになればと鈴太くんとのお別れに合わせてお時間を作りお戻りいただいておられるようでした。
鈴太くんは大人しくて賢いハンサムな日本猫でした。いつもお母さまに寄り添ってうたた寝したり遊んでもらったり、お母様と一緒にいることが大好きな猫ちゃんでした。

 

お火葬はご自宅近くの公園でとり行いました。雨がしとしとフロントガラスを濡らす中、お母さまとお嬢さま、琴ちゃんに見守られる中、鈴太くんは空へと昇っていきました。旅立ちを見送られるとお二人はご自宅へと戻られました。お嬢さまは途中、様子を見に来られました。

 

 

お火葬が終わる頃には辺りはすっかり暗くなり、公園は私どもの火葬車のみとなりました。ご焼骨後、お骨が雨に濡れないよう養生を施しご拾骨させていただきました。

 

小さなお骨壺に収められた鈴太くん。病気と闘い、これまで本当に良く頑張りました。さあ、お母さまがご自宅待っている。戻ろうね、君の大好きな腕の中に。

 

 

鈴太くんのご冥福をお祈り申し上げます。