ミックス猫のちゃとら君、18歳が旅立ちました。

お火葬のご依頼を賜わり ちゃとら君のご自宅に向かっているとご家族さまからお電話をいただき、其々に直接お火葬場所まで出向きそこで落ち合うこととなりました。お火葬場所はご自宅から車で10分足らずの海の見える公園です。

私どもが到着するとご家族さまは既に到着されており私どもをお認めになるとお車から降りて来られました。お父さまとお母さま、可愛いお嬢さまのお三方。お父さまにはお火葬車のお隣にお車を移動された後、お申込書のご記入をいただきました。その後、引き続き台を設置してちゃとら君のお拭き清めを行いました。「ちゃとら」というお名前ではありますが、実際のちゃとら君は白い被毛にお顔や背中に可愛い黒の斑点が美しい猫ちゃんでした。「チャトラ」という音の響きが可愛くてそう名付けられたとのことでした。

お拭き清めの後はご納棺です。頬に当たる海風が冷たい夕暮れ時の夜の公園。最後のお別れにスタッフがお嬢さまに「ちゃとらくんはお嬢ちゃんのおにいちゃんですね。」と申し上げるとお嬢さまは目に涙をいっぱい溜めてお母さまに寄り添いながら小さく頷かれました。18年の猫生を終えたちゃとらくんはご家族さまの温かい想いに包まれて夜空へと昇ります。その温もりはちゃとらくんのたましいを包み天国へと導きます。

ちゃとらくん。これまで有難う、お嬢さまを見守ってくれて。そしてこれからも天国から見守っていてね、素敵な大人にご成長されますようにと。
お火葬が終わる頃にはすっかり夜の帳が降りていました。ご家族さまにはご焼骨後のお骨のご説明を申し上げ、私どもでご拾骨させていただいた後、ちゃとら君をお返させていただきました。

お母さまに抱かれお父さまの車に乗り込みこの場を後にしたちゃとらくんは帰途の車中、ご家族さまの温もりに包まれて過ごした18年を振り返り、その温もり溢れるいつものお家へと戻れる幸せをきっときっと噛みしめていることでしょう。

ちゃとら君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。