チャトラ系の猫、ももちゃんが旅立ちました。御年20歳でした。
ももちゃんは4年前にご葬送のお手伝いをさせていただいたちょこちゃんのファミリー猫です。ももちゃんはかつてこちらのお宅のお嬢様方の、習い事の先生の飼い猫でした。先生の止むを得ない事情によりちょこちゃんとももちゃんはこちらのご家族の一員になりました。ちょこちゃんのご葬送の際にテーブルの下から私どもの様子をじっと窺っていたももちゃんでしたが、この猫ちゃん達にこんな事情があったとはこの日 ママ様から初めてお聞きした次第です。
ちょこちゃんの時と同様、ご家族様にはももちゃんのお拭き清めをお手伝いいただきました。時折ふと悲しみが湧いて嗚咽されるママ様。そのご様子にも4年前の記憶がはっきりと浮かび上がります。そんな中、階段の途中からこちらを眺めているキジトラ系の大きな猫ちゃんがいました。その猫ちゃんは「私の大好きなお姉ちゃんに何してるの?」と言わんばかりに遠目で私どもを訝しがっています。その様子はちょこちゃんを遠くから見守っていたあの日のももちゃんをどこか彷彿とさせるものでした。ご家族様にお聞きするとその猫ちゃんは2年前に下のお嬢様が拾ってこられた猫とのこと。仔猫がカラスに突かれているところに次女様が偶然通りがかりこのまま放置は出来ぬとその仔猫をお家に連れて帰られたのです。先住猫のももちゃんはちょこちゃんと過ごした楽しかった日々を思い出したのか、この「こもも」と名付けられた仔猫をとっても可愛がっていました。今ではこももちゃんの方がももちゃんより大きくなっていたようではありますが。お写真はももちゃんが仔猫のこももちゃんを可愛がっている時のものです。
ちょこちゃんを見送った後も懸命に生きてきたももちゃん、愛するご家族をこももちゃんに託してその生涯をここに閉じました。思えば、ももちゃんはいつの日もご家族様に寄り添い続けていたのです。有難う。ももちゃん!これからも変わらず天上よりご家族様を、こももちゃんを見守っていてね、ちょこちゃんとともに。
ももちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。