お仕事日録

トイプードルのココちゃん、哀しみの雨に

トイプードルのココちゃん12歳が旅立ちました。

 

 

ココちゃんはこのところ心臓の具合が芳しくなく病院にもかかっていました。それでも少し前までは大好きなステーキもご飯も美味しく食べていたのです。亡くなるその日もいつものようにお水を飲んで排泄もしっかりと自分の力で行ったココちゃんでした。しかしながらその後、おもむろに体を横たえるとココちゃんはそのまま眠るように天へと召されていったのです。

 

優しいお顔で眠っているかのようなココちゃんを総勢8名のご家族様がお見送りされました。ご家族様は其々に自らの思いをココちゃんに伝え、託したりして最後の別れを惜しまれました。幼いお嬢ちゃんも「バイバイ!」と炉に収められたココちゃんにもみじのようなお手を振ってお別れされました。そのお姿がとても可愛らしく悲しみに暮れるご家族様のお心をいくばくか和らげているようでした。

 

ご納棺後、最期の瞬間が近づくとご家族様とココちゃんの胸の内を表すかのような哀しみの雨が勢いよく降り出しました。それもつかの間、炉に火が入った後は何事もなかったかのように空にはいくつもの星が瞬き、月もぽっかりと雲間からお顔を覗かせました。天国の神様が「ココちゃんこっちだよ」と空へと昇るココちゃんにお知らせているようでもありました。

 

さようなら、ココちゃん!遠い空からお嬢ちゃんを、ご家族様の安寧をこれからも見守っていてね。

 

ココちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。