ネザーランドドワーフの小柄な男の子、まるちゃんが旅立ちました。
まるちゃんは6年前、こちらのママさまの手に乗るほどの小ささでこちらのお家に迎えられました。フワフワの毛並みと人懐っこさで あっという間に皆さまのアイドルになりました。
まるちゃんは小松菜が大好きでした。お野菜では他にも人参が、果物ではバナナ、いちごが大好物でした。亡くなるその日もママさまがお仕事から帰ってこられるのを待っていつものように小松菜とゴハンを食べまました。ただいつもと違うのはすぐにねぐらのほうに戻ってしまったのです。
どうしたの? いつもならすぐにお家から出てくるのに出て来ない。座ったままでいるのな?もしかして具合が悪いのかしら?ママさまはいつもと少し様子の違うまるちゃんにどこか引っかかるものを覚えます。しかしそんなことも今まで全くなかったわけではありません。ママさまは奥でじっとしているまるちゃんを優しく撫でると、具合が悪いならばそっとしておいてあげようと、とりあえずはもう少しだけ様子を見ることにしました。
その後 しばらくしてゲージを覗いてみたママさまでしたが、なんということでしょうか、まるちゃんは体を横たえ全く動かなくなっていたのです。まるちゃんはすでに息を引き取っていました。ママさまにはあまりに突然のことで信じられない思いだったことでしょう。なぜなら昨日までいつもと変わらぬまるちゃんだったのですから。
その子、その子によって寿命の違いはあれど寿命が尽きて亡くなる場合というのは、実際、まるちゃんのように天から突如呼ばれたかのように急ぎ亡くなることが多いのです。最後の瞬間を待つばかりとなったまるちゃんはママさまに優しく撫でてもらうことで大きな安心を得たのだと思います。ママの手の温もりがあればもう大丈夫!怖くもなんともない。まるちゃんはこんな思いを持って旅立つ決意を固めたのかもしれません。マルちゃん。おつかれさま。心よりご冥福をお祈りいたします。
お火葬はご自宅の駐車場でとり行いました。ママさまとママさまのお友達がお二人お立合いいただきました。もちろんまるちゃんの枕元には例の大好物のお品がたくさん添えられました。その後、まるちゃんは皆さまに見守られる中、まあるく大きな空へと上がって行きました。皆に愛されてほんとうに幸せでしたね!
まるちゃん。どうか空の上からこれからもご家族様を見守っていてね。