お仕事日録

ハムスターのハーちゃん

ハムスターのハーちゃんが2歳4か月の短い生涯を閉じました。ハムスターは日本で飼われている哺乳類のペットとしては最小の大きさになります。寿命もわんちゃんや猫ちゃんに比べてかなり短く 2~3年で亡くなることが多いようです。

 

ハーちゃんのご自宅はそれほど遠くないところにありました。育ち盛りの女の子と男の子、そのご両親がハーちゃんのご家族です。ご遺体の大きさが子供の拳くらいの大きさでしたので お骨を残せるようにと火力調節にも工夫させていただきました。その甲斐あって、頭蓋骨もしっかりと残すことができました。それでもお骨だけになってしまうとと悲しいほど僅かの体積になってしまいます。

 

ハムスターの死因で最も多いのは腫瘍、いわゆる癌です。ハーちゃんも大きな腫瘍をお腹に抱えておりました。奥様の話ではまたたく間に大きくなったそうです。亡くなる直前、一度、大きく目を見開き、その後、静かに息を引き取りました。臨終の時も皆でお看取りになられたようです。

 

子供のいるご家庭では多くのペットちゃんは自らの命をもって命の尊さを子供たちに教えることがあります。ハーちゃんもまたその大切な使命を与えられていたのでしょう、皆がいるなかでの旅立ちでした。苦しかったろうね、それでもほんとうに頑張りました。

 

ご家族様には電源をお借りし、またお火葬の間、コーヒーとお茶うけまでお出しいただきました。ありごとうございました。ご冥福をお祈りいたします。