ミニチュアシュナウザーのブリッツ君、6歳が旅立ちました。ご家族様には心よりお悔やみ申し上げます。
3週間前に急に体調を崩すと動物病院で診てもらうことになったブリッツ君、獣医さんに不調の原因を調べて貰っている最中、何ということでしょうか、原因も分からぬままに天へと旅立ってゆくのでありました。
突然 最愛の家族の一員を失うこととなったご家族様。たとえ原因が掴めたとしてもブリッツ君は戻っては来ない、それでも原因だけは知らないままには過ごせない。そんなまさに不毛の闇にご家族様は置き去りにされてしまったのです。いずれ原因云々については獣医さんからご説明いただけるとは思います。しかしながら昨日の今日でもあり、まだこの時点ではご家族様には何も伝えられていないようでした。
ブリッツ君は4歳と2歳の、自分と同じ犬種のシュナウザー犬と暮らしていました。2匹とは血の繋がりはないですが、彼らのリーダー的存在でした。また飼い主様にとってもたくさんの思い出を残してくれたかけがえのない長男犬でもありました。6年という短い生涯ではありましたが、飼い主様から授けられた愛を昇華し、その華を弟犬達に繋ぐと同時に温かい絆をご家族様に齎したのです。そしてブリッツ君が齎した絆は時を超えて弟犬へとそのまた弟犬へと代々受け継がれていくことになるでしょう。
厳かな夜です。ご自宅は霧雨にしっぽりと包まれ、お火葬はいよいよ大詰めに差しかかりました。1階の窓からは優しい明りが漏れ出ています。窓に映るはシュナウザーファミリーの一員でしょう、とっても可愛らしい小さな影がカーテン越しにちらほらと見え隠れし 私の心を癒しにくるのでありました。
ブリッツ君。あの琥珀色した明りの中はまさに君にとっては最高の居場所だった。。そして影を作るあの子のように君もきっとこの幸せを毎晩のように噛みしめていたのですね。
ブリッツ君のご冥福を心よりお祈りします。