お仕事日録

猫のコロ助君がココア君の元に旅立ちました

16歳の茶トラ猫、コロ助君が老衰で旅立ちました。

 

コロ助君は8月にご葬送させていただいたココア君のファミリーです。コロ助君がこちらご家族の一員になったのは、ココア君がお家に迎えられてから一年後のことでした。ココア君が田舎の野菜販売所で保護されたことは彼のご葬送録に記しましたが、その約一年後にご自宅近くのドラッグストアの駐車場でコロ助君は保護されました。お母様が小さく鳴いていたコロ助君を見つけてお家に連れて帰られたのです。

 

 

同じ捨て猫だったココア君とコロ助君、年も近く気が合ったのか、まるで血を分けた兄弟のように仲良く育ちました。ココア君のご葬送の際、コロ助君は遠目から光を失ったココア君の様子をじっと窺っていましたが、その時のコロ助君の寂しげな姿が今また瞼の奥に蘇ってまいりました。

 

お母様は捨てられている猫や犬を見ると放っておけない優しいお方で、こちらのお宅の猫ちゃんたちは皆、お母様が保護してこられた猫で、多い時には10匹以上にもなったことがあるそうです。

 

お嬢様のワンコ、チワワのかん太君は10年前に家族に迎えられました。そのかん太君は今日、お嬢様に抱かれてコロ助君のお拭き清めにお顔を見せています。かん太君はこちらでは唯一、保護されてきたでもなく、ましてや猫でもないわけですが、これまでずっと大勢の猫ちゃんのなかに混じって過ごしてきました。そのせいか皆と同じように高い所にも好んで昇ったりしていたみたいです。「かん太はきっと自分のことを猫だと思っているに違いない」とお嬢様はいみじくもそう仰いました。一方、コロ助君は大人しくて優しいとても面倒見の良い性格でした。かん太君とは6歳も離れているにもかかわらず 一緒に寝るほど大の仲良しでした。コロ助君がその面倒見の良さでかん太君をしっかりと仕込んでいたのだとしたら、かん太君の「吾が輩は猫である」という思い込みも仕方のないことかもしれませんね。

 

お火葬はココア君の時と同様、ご自宅の前でとり行いました。ココア君のご葬送にはお母様とお孫様がお立合いいただきましたが、この度はお母様とお嬢様が冷たい雨の降る中、お見送りくださいました。

 

虹の広場ではココア君がコロ助君の到着を待ち侘びていることでしょう。コロ助君。お母様に出逢えて本当に幸せでしたね。これからはココア君ともに天国からお母様はじめ、お嬢様、ご家族皆様の安寧を願っていてね。

 

ご冥福を心よりお祈りいたします。