お仕事日録

ダッフィー似のソラちゃんが旅立ちました。

ダッフィーにそっくりなソラちゃんが旅立ちました。

 

 

ソラちゃんは、14年前に飛行機に乗って石川県のご家族のもとへやってきました。先住犬を亡くされ、寂しい思いをされていたご家族にとってソラちゃんは大きな癒しの存在となりました。

 

毎日のお散歩はお父様の日課となり、雨の日も雪の日暑い日も寒い日も欠かさず一緒に歩かれました。ソラちゃんは配達員の方々にも愛されました。人が大好きなソラちゃんは訪ねてくる方々を玄関でいつも温かくお迎えをしていたそうです。

 

晩年、肉腫や脳腫瘍、血管肉腫などの病気が見つかりましたが、ソラちゃんは懸命に頑張り、ご家族もまたその姿を支え続けました。終末期の最後の1ケ月は、お父様、お母様、ご子息様、お嬢様、皆さんで力を合わせて介護されたとのこと。「ソラが頑張っているから私たちも頑張れました」そうおっしゃられたお母様のお言葉には、誰とても入る隙間のないご家族様とソラちゃんとの深い絆を窺い知ることができます。たくさんの愛に包まれたソラちゃん。どうかどうか安らかにおやすみください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

私どもの炉では、レトリバー等の大型犬はお火葬が出来ない場合も少なからずあります。重量もさることながら体が大きすぎて炉台からはみ出してしまうのです。せっかくご用命いただいたにもかかわらずお断わりをしなければならないことが多く、ご依頼者様にはいつも申し訳なく感じているところでございます。ソラちゃんは、ゴールデンレトリバーにしてはかなり小柄なほうであると生前から何度もお見かけしよく知っていることもあって、また飼い主様のたってのご依頼でもあることから弊社でお火葬させていただいた次第です。

 

十数年前、私どもの愛犬ユズが我が家にやってきた頃、時期を同じくしてソラちゃんがこちらのお家にやってきました。実は、当時からお母様には「その時が来たらお願いしますね」とお願いされていたのです。私どもも「そうですね」とは言いながらも、成長したソラちゃんの大きさ、重さ如何で、果たして対応できるだろうかと心配していたのです。そしてこの日を迎えることとなり無事に終えることができたのです。私ども以外では考えられないと信頼し託してくださったお母様、並びにご家族様のお気持ちに報えることができて私どももほっとしてところなのです。

 

ソラちゃん。ママとの約束を守れたよ。それはそうと、ソラちゃん。我が家のユズも、実はもう近いかもしれないんだ。覚悟はしてるつもりだけど、その時が来て天国へと行ったらば、是非とも仲良くしてあげてほしいな。これは私どもからの約束。どうかお願いね。