桜の開花を目前に控えた3月の終わり、14年間、家族の一員として共に過ごしてきた黒猫の男の子、クゥちゃんが穏やかに旅立ちました。
クゥちゃんは14年前、飼い主さまご夫妻とご縁で結ばれ、姉弟で迎えられました。その後、お生まれになったご子息にとっても大切なお兄さん的存在でした。腎臓の病を患いながらも治療に励み、精一杯の時間をご家族と共に過ごしてきたクゥちゃん。ほんとうにおつかれさまでした。今はゆっくりとお休みください。
お火葬は静かな場所でご家族皆さま、お立合いの下、とり行われました。寒い日だったにもかかわらずお父さまはお火葬が終わる最後の時までずっとお立ちになられたままクゥ君の側を片時も離れずにその出立を見届けてくださいました。お父さまのクゥちゃんに対する深い愛情が痛いほど伝わってまいります。お母さまも夜勤明けでお疲れのところではありましたが、ご自宅に戻られるやいなや その足でご葬送にお立合いくださり、今もご子息とともにお車の中で最後までお見送りいただきました。
クゥちゃん。ご家族みんな、あなたがお骨壺に入る最後の最後まで一緒に見守ってくれていたね。優しいお父さま、お母さまに出逢えて本当に幸せでしたね。図らずも可愛い弟分の僕ちゃんに出逢えたことも。これからはご家族さまを、そしてひとりきりになってしまったお姉ちゃんを遠い空から見守っていてね。
クゥちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
あとがき : 14歳のクゥちゃんと名前の男の子のご葬送を時を同じくしてお手伝いさせていただきました。前回、記事にさせていただいたボーダーコリーのクゥちゃん、そしてこの度の黒猫クゥちゃんです。