お仕事日録

ハッピーだったね。ハピちゃん

9歳になるうさぎのハピちゃんが旅立ちました。飼い主様からのご訃報を受け ご自宅を訪ねると 奥様とお嬢様がお待ちいただいておりました。悲しみに打ちひしがられておられるお二人の姿はお声かけを躊躇うほどでしたが、ハピちゃんのお身体を拭き清めさせていただくなかで亡くなる直前の様子などをお聞きすると、お嬢様は時折 言葉を詰まらせながら気丈にもお話してくださいました。

 

お嬢様は大層ハピちゃんを可愛がっておられたようでした。冷たくなったハピちゃんを胸に抱いた彼女の目からは大粒の涙が頬を伝ってこぼれていました。彼女の優しい仕草はとても印象的で 私たちの心に染み入るようでした。お火葬はご自宅を離れて行いました。お骨上げもご自宅に戻ってしめやかに執り行われ、私たちも無事に役目を果たすことが出来ました。

 

全てを終えた後、こちらにお願いして良かったとのお言葉をいただきました。気の利いたお慰みの言葉も見つからない私どもには勿体ないお言葉です。それでもご家族様のお気持ちにほんの少しでも寄り添えたのなら嬉しく存じます。そしてハピちゃんもまた 同じように思ってくれているならいいなと。。。いずれにしてもハピちゃんが月に帰った今、その名前のように「お嬢様たちと出会えてとてもハッピーでした」と喜んでいることは間違いないでしょう。