お仕事日録

“ALOHA”な想いに包まれて旅立ったチワワのポクオ君。

福井市天池町にお住いのチワワのポクオ君が旅立ちました。

 

 

ベージュの被毛に、背中には濃い茶色と黒のラインが入った凛とした表情のハンサムボーイ、享年11歳でした。ポクオ君というお名前はお兄様のあだ名に因んでお父様が名付けられた大切なお名前です。

 

11年前、お父様はたまたま訪れたペットショップでポクオ君と出逢いました。ポクオ君は病気のためこれまで店頭に出ることはありませんでしたが、その日に限って店頭に姿を見せていました。実は、その日はポクオ君の店頭デビューの日で、お父様の来訪が一日でも早ければ巡り合うことはなかったのです。そのことを知ったお父様は、「ぜひお迎えしたい」と迷うことなくご家族に迎え入れられました。

 

先住犬のチワワ、こたちゃんは突然の新入りに戸惑いを感じていました。「私はこのお家では、一番末っ子でとっても可愛がられてきたのに……」おそらくそんな気持ちだったのでしょうか、ふたりが仲良く並んで過ごせるようになるまでには半年ほど時間がかかったのだそう。ポクオ君は、おばあさま、お父さま、そして『 Kunie Sakai Hula Studio 』を営むお母さま、ご子息、お嬢さま、そしてこたちゃんと大家族のなかで暮らしていました。ご家族さま其々の日常の中にポクオ君の存在はいつも自然にありました。

 

お嬢さまがハワイへ留学されている間もポクオ君はご家族とともにお嬢さまのお帰りを心待ちにする日々を過ごしていました。お母さまやお嬢さまがハワイへ行かれる際にはフラスタジオの生徒さんのお宅にお泊まりすることもあり、その穏やかで人懐っこい姿から生徒さん方にも大変可愛がられていたみたい。

 

「今日も元気に一日が始まる」誰もがそう思っていた朝でした。ポクオ君が突然体調を崩し、みるみるうちに容態が急変、すぐ獣医さんの元に向かわれました。獣医さんも出来うる限りの手を尽くされましたが、ポクオ君はご家族さまに見守られるなか天国へと召されていきました。期せずしてその日はご家族皆が揃う日でもあったのです。「旅立つ朝までしっかりとご飯も食べ、うんちもたくさんしていつもと変わらない様子だったのに・・・」 理由も分からぬままに突然お別れすることになったご家族さま。そのご心情に思い馳せればあまりに切なく 唯々ご案じ申し上げるばかりです。

 

お火葬についてはご家族の皆さんで話し合われて日程が決められました。残念ながらお父さまはお仕事のためお立ち合いは叶いませんでしたが、フラスタジオの生徒さん方がポクオ君とのお別れに来宅され、ご家族さまとともにお見送りくださいました。ポクオ君がどれほど多くの方に愛されていたかが自然と伝わってまいります。

 

 

前日はみぞれが積もるほど寒い一日でしたが、この日は一変して晴れ渡り 空が高く感じられる穏やかなお天気となりました。翌日からはまた荒れる予報が出ています。

 

ポクオ君、あなたはご家族が揃うこの日を選んだのかもしれませんね。ご家族と大切に過ごしてきた日々も、交わしてきたたくさんの想いも、きっとすべて、ポクオ君の中にあるはず。常夏を思わせるようなこの青い空の向こうでもどうかこれからもご家族さまを末永く見守っていてね。

 

#チワワ
#ペット火葬金沢市
#ペット火葬福井市
#フラスタジオ
#ペットフューネラルもみの木