享年14歳。小立野のミックス犬、クーちゃんが旅立ちました。晩年はリンパ腫に罹って辛い思いもしましたが、ほんとにこのお歳までよく頑張りました。

クーちゃんはもともと沖縄で暮らしていました。沖縄にお住いの、お父様のお姉様のもとで過ごしていた保護犬だったのです。ボーダーコリーと何かのミックスで、かなり立派な体格をしていました。性格はいたって穏やかで、ボーダーコリーの血を引いているからなのでしょう、とっても賢いワンちゃんでした。

2年前、クーちゃんが12歳の時、お姉様が一緒に暮らすことが難しくなってしまい、クーちゃんは金沢の、今のご家族の元へ迎えられることとなりました。
新しい家族を得たクーちゃん。お散歩中のワンちゃんたちの飼い主さまやご近所の小学生の子供たちからも可愛がられ、地域のコミュニテイーのなかでも大変 親しまれる存在となりました。
初めて迎えた冬には沖縄では見ることのなかった雪にきっと驚いたことでしょう。夏もまた沖縄とは異なる暑さのなかで過ごすこととなりました。そのひとつひとつがクーちゃんにとっては未知の冒険であり新しい経験でした。
時にはお家を抜け出してしまい、保健所で一時的に保護されご家族がお迎えに行かれたこともありました。保健所の方には、大人しく車に乗ってくれるお利口さんと思われていたクーちゃんでしたが、もしかしたら賢いクーちゃんはお家に帰る道が分からなくなってもこの車に乗ればきっとお家に戻れると信じていたのかもしれません。だとしたらこの賢さはまさにボーダーコリーの特性です。
また知性ばかりでなく優れた運動能力と持久力を持ち合わせているのもボーダーコリーで、自分の知性や体力に見合う運動や遊びを与えられないと満足しないという一面も持っています。その血を引くクーちゃんですからお散歩が何よりも大好きでした。最長3時間をかけたお散歩でもお家の前に戻ってくるとあまりに残念過ぎて「もう帰っちゃうの?」と尻尾を下げて抵抗するのだとか。金沢にやってきた時には、沖縄から伊丹空港、伊丹空港から車で金沢、その途中、もうどうにも我慢できず徳光SAで海岸に降りて1時間ほどお散歩したのだそうです。

金沢で過ごした2年間は、たくさんのお友達と出会い、見たことのない雪を体験し、環境が変わる中でも寂しさを感じさせないほどご家族から深い愛情を受けて過ごしてきました。元の飼い主様のもとを離れてもその先でしっかりと愛され、大切にされながら歩んだかけがえのない時間はクーちゃんにとってはきっときっと温もりに満ち溢れたものだったのだろうと存じます。
くーちゃん。沖縄で過ごした日々のご縁とともに金沢で出会ったご家族、お父様とお母様、ご子息様、お嬢様をこれからも天国からどうか見守り続けてください。ご冥福をお祈りいたします。
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