お仕事日録

茶虎ハルちゃんの旅立ちは新居から

猫のハルちゃんが天国へ旅立ちました。丁度、一年程前にハルちゃんのご家族はご自宅を建て替えられました。ご家族は新居が完成するまでの間、別の場所で一戸建てを借りてお住まいになられておりました。ペット同居の物件ではなかったのでハルちゃんはご家族と離れてひとり動物病院に預けられることになりました。ハルちゃんは以前からその動物病院の先生が大好きでそれほど寂しくは感じてないようでした。茶トラ系の猫ちゃんはとにかく明るい性格だと言いますので、ハルちゃん自身もプチ・ホームステイを愉しんでいるようなワクワクした気分だったのかもしれません。ハルちゃんの食事はいつもお家におられる90代のおばあちゃまがみておられました。ハルちゃんはおばあちゃまが大好きだったようです。

 

 

お火葬は山の奥にあるご先祖様のお墓に続く道の途中の空地で執り行いました。ご主人の車に先導されつつご自宅から道なき道を登った先の、奥深い森林に取り囲まれた熊に出くわしてもおかしくない一角でした。この場所でお火葬し、その後、ご自宅に戻ってご拾骨させていただくことになります。ご焼骨の間、おばあちゃまと色々とお話させていただきましたが、元気で可愛いおばあちゃまで、お話しているうちに心がじんわりと温かくなってまいります。 ー ハルちゃんならずともひと度おばあちゃまにお会いするならば誰もが彼女を大好きになるに違いない。。 ー そんな思いにさせるほど温和でとっても可愛い方なのでした。

 

お火葬が終わると辺りは暗くなっておりました。再びご主人の車に先導されてご自宅までの道を下りました。集落の家々の灯りもほつりぽつりと灯り始めています。ご拾骨はご自宅の駐車場をお借りし投光器を点けて行いました。ご家族様には、ご飯時にもかかわらず最後までお見守りいただき嬉しく存じます。

 

ハルちゃんのご冥福、心よりお祈りしております。

 

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