北鉄・浅野川線沿いの長閑な街。飼い主様ご夫妻と穏やかな日々を送っていたワンちゃんが旅立ちました。犬種はウェルシュ・コーギー。名前はイギリスの著名な天文学者ウイリアム・ハーシェルから貰って「ハーシェル」といいます。離れて暮らすお孫ちゃんにもお利口さんで優しいところがとても似ているハンサムボーイでした。
ハーシェルちゃんは少し前に糖尿病を発症、その後、お正月を過ぎたあたりから急に具合が悪くなっていったそうです。ここ暫くは入院していたのですが、一時帰宅が許されてお家に戻った昨日、容態が急変、最後はパパさんの腕の中で息を引き取りました。この日、大の仲良しだった鹿児島のお孫ちゃんから「元気になってね」とお祖母ちゃまとハーシェルちゃんにサツマイモが届きました。一足違いでプレゼントを受け取れなかったハーシェルちゃんでしたが、お孫ちゃんのお気持ちはきっとハーシェルちゃんに届いていることと思います。 だよね、ハーシェルちゃん。お芋さんについては残念だったけど、僕ちゃんに最後に一目会えなかったことが何より残念だったんだよね。
実はハーシェルちゃんばかりでなくママさんも闘病中で病院を出たり入ったりの生活をなさっておられるとのこと。ハーシェルちゃんと一緒にこの苦境を乗り超えてゆこうとママさんは心に誓い頑張っておられたのです。お別れの時、ママさんはいつまでもハーシェルちゃんを愛おしく撫で続けておられました。そのとてもとてもお別れし難そうなご様子にお火葬の準備が終わりハーシェルちゃんをお迎えに行こうとした私ですが、その足を止め、お火葬車の前でお待ちすることにしました。心行くまでお別れください。
ハーシェルちゃんの病気には原因が特定できないところがあり、精密検査を受けてその結果を待っているところでした。ハーシャルちゃんはその結果を待たずに亡くなってしまったのですが、きっと、ハーシェルちゃんはママさんの体の悪い所や痛みまで持って行ったのだろうと思います。ママさん、、どうかどうかハーシェルちゃんの分まで長生きしてください。ハーシェルちゃんもどうかママさんをお見守りください。そしてママさんに寄り添い頑張っているパパさんを応援ください。