かほく市で暮らしていたミックス猫のロック君が旅立ちました。

ロック君はその名の通り どこかクールで凛とした佇まいのハンサムな男の子。
ご家族様は、先代の猫ちゃんを見送られた後、また猫と暮らしたいと考えておられたようですが、そんな矢先、お母様のお友達から里親募集のお話がありました。このタイムリーなご縁で繋がったのが 後に「ロック」と名付けられる美少年、5匹の仔猫のなかからこちらファミリーの一員として迎えられたのです。多くのペットちゃんは飼い主を決めて産まれてくるとよく言われますが、きっとロック君もまたこちらのご家族と心に決めて生を授かってきたのではないでしょうか。

ご家族のメンバーは、お父様、お母様、お嬢様。そこにロック君が加わりました。その後 ファミリーに妹猫ちゃんも加わり、ご家族の時間はさらに賑やかで温かなものになりました。けれどもその妹猫ちゃんは僅か3歳という若さで亡くなってしまうのです。
普段から病気らしい病気もせず、元気に過ごしてきたロック君ではありましたが、1か月ほど前に腎臓に不具合が見つかります。それからというもの、お嬢様はロック君の病気と向き合い、懸命に看病を続けてこられました。


最後の1週間、お嬢様はお勤めの会社の理解を得て 寝たきりとなったロック君と一緒に出勤されていました。体はつらかったはずなのに会社では発作を起こすこともなく「ロック君らしい かっこいい姿」を最後まで貫いてくれていたみたいです。

ロック君、お旅立ちの時にはイケメン的な“優しさ”を選びました。
病院で診察を終えて先生に抱かれている間に容態が急変させたロック君は大好きだった先生の腕の中、唯一無二のお嬢様に看取られるようにして息を引き取りました。ロック君、きっと自分を心配しておられるお嬢様のことを案じていたのでしょう、信頼している先生にお嬢様を託しながらもお嬢様がひとりにならないタイミングを見計るかのように天国へと旅立っていきました。心配をかけまい、ひとりにさせまいとする想いが確かにあったように感じられて仕方ありません。優しさと強さをあわせ持ったロック君。今、こうしてここに眠る姿もとても美しく品格すら感じさせます。

お嬢様のことは心配しないで。あなたが果たしてきたように若いあの子がお嬢様のそばで寄り添ってくれるはずだから。
虹の橋の向こうでは大好きだった妹ちゃんが待っていてくれますね。どうか安心していてね。そしてこれからもお父様、お母様、お嬢様、大切なご家族を見守っていてください。心よりご冥福をお祈りいたします。





