お仕事日録

ポメラニアンのごまちゃん「我が家に戻ってきてね」

ポメラニアンのごまちゃんが亡くなりました。ごまちゃんは黒いフサフサの毛が愛らしい12歳の男の子。前足に腫瘍が出来て3ケ月前に片足を切断したばかりのごまちゃんでした。その後、回復して つい最近まで元気にしていたのです。ごまちゃんはお父さんと散歩に行くのが大好きでお父さんがお仕事から帰ってくるの楽しみに待つ毎日でした。また以前のようにお父さんと一緒にお散歩したい、そんな思いを持ち続けていたのでしょうか、最後まで頑張り続けました。

 

旅立ちの日はご家族の皆さんがたまたまお休みでした。そしかすると、ごまちゃん。あなた自身がこの日を選んだのですか?「また、我が家に戻ってきてね」とお父さん。優しくごまちゃんの小さなお顔をそっと撫でます。お父さんはお母様とともに頑張ってきて、お二人のご子息とお嬢さんを育ててまいりました。そのお三方も立派になられ、今、この場に立ち合われておられます。ご兄妹にとってはごまちゃんは一番下の弟、お父さんにとっては子育てにひと段落した後の目に入れても痛くない可愛い末っ子だったのではないでしょうか。お拭き清めのさなか、お父さんは少しとぼけたこともおっしゃったりして息子さんたちに突っ込まれておられましたが、私どもにはそれがどこか微笑ましくもあり、こちらのご家族様にはお父さんを中心に目には見えない一体感が窺えるのでした。

 

ごまちゃんが皆さんが揃える日を選んだのは、ごまちゃん自身が最後までそんなご家族の一員でありたいと思っていたからなのかもしれません。ごまちゃんはきっとご家族の元に帰ってこられると思います。