お仕事日録

ジャンガリアンハムスターのコロちゃん、さんぺい君の元に。

ジャンガリアンハムスターのコロちゃんが亡くなりました。コロちゃんは以前にお火葬させていただいたさんぺい君の家族です。死因はさんぺい君と同様、癌でした。ハムスターにおいて腫瘍はかなりの頻度で見受けられ、特に1才半を過ぎると死に至るような悪性の腫瘍(癌)が発生することも少なくないのです。コロちゃんの場合は子宮に癌が見つかりました。ご遺体を見る限り腫瘍が腫れているといった様子もなくて白い体毛も鮮やかに愛らしい姿のままの旅立ちでした。

 

 

お見送りには小学生のお嬢様も立ち会われました。さんぺい君の時には学校があってお火葬に立ち会えず さんぺい君へのお手紙をお母様に託されたあのお嬢様です。この日、お母様がお仕事でいらしゃらなくてお婆ちゃまに応対していただきました。コロちゃんの年齢をお婆ちゃまは覚えていらしゃらなくてお申込書のご記入をしあぐねておられるところに丁度、お譲様が学校から戻ってこられ、コロちゃんのお誕生日から病気に至る経緯なども詳しくご説明していただいたのです。お譲様は悲しみの中にありながらもお母様の代わりをしっかりとなされ、その後はスムーズに事が運び、私どもも安心してお火葬に専念することが出来ました。コロちゃんも大好きなお嬢さんに見送られてとても喜んでいることでしょう。また、小さな命にも心を尽くし荼毘に付されるご家庭でお育ちのお嬢様は思いやりのある素敵な大人に成長されることと存じます。

 

お火葬を終えてお骨壺をお届けに上がると、お嬢様はさんぺい君のお骨壺をお家の中からお持ちくださいました。さんぺい君のお骨壺もコロちゃんのお骨壺と同じ2寸のお骨壺。骨壺の覆いも同じ色を選ばれました。これからはさんぺい君とコロちゃんはゲージの中で一緒だった頃と同様、ふたり並んで相睦まじく時を重ねることになりそうです。お仕事からお戻りになられたお母様には今、人気の豆餅すずめの和菓子を頂戴いたしました。お心遣いに感謝申し上げます。