お仕事日録

あの時も、これからも寂しくないね。ヨークシャーテリアのあんちゃん

ヨークシャーテリアのあんちゃん、13歳が旅立ちました。翌日、私どもはご自宅のある内灘町に向かいました。この日、日本海上空の低気圧が南下してきており、強い寒気が北陸を中心に流れ込んで大雪の恐れもあるとのことでした。

 

ご自宅では、お洋服を着たまま静かに眠っているあんちゃんを取り囲むようにしてお爺さま、お婆さま、奥さまとお嬢さまがお待ちいただいておりました。あんちゃんは肝臓を悪くしていました。それでも亡くなる2時間前まではちょこちょこ歩いていたそうです。あんちゃんの生涯は溢れるくらいの愛情をたっぷり貰って過ごした13年間でありました。昨日の最期の時も大好きなお家で大好きなご家族の腕の中で安らかに息を引き取りました。県外にお住いのお嬢さまもすぐに駆けつけてくれたから、もう寂しくないよね。

 

 

あんちゃんは掌に乗るくらいの赤ちゃんの時、こちらのお家にやってきました。ご家族皆が一緒の時はとっても楽しそうなあんちゃんでしたが、夜寝る頃になると急に寂しくなって、キューン、キューンと鳴いていたそうです。見かねたお婆さまはあんちゃんのいるリビングで一緒に就寝されることにしました。以後、1年間、お婆さまは続けられたのだとか。

 

お拭き清めが終わり、お嬢さまの手でお籠の中のあんちゃんの前足にお数珠が掛けられました。ご葬儀のセレモニーを終えるとご家族さまにはお外に出ていただき ご納棺にお立会いいただきました。皆さまが順次、あんちゃんの枕元に花を添えられました。奥さまは目を赤くしておられます。ご家族さまに見守られる中、お火葬は静かに始まりました。

 

 

「お骨上げ」はリビングでとり行いました。お骨まで可愛いね、とご家族さまは口々に仰られ、ひとつひとつ、お骨を大切にお骨壺に収められました。13年、片時も離れたことがなかったあんちゃんでした。これからもご家族さまと離れることはないと思います。お嫁に行く時にあんちゃんのお骨壺を持っていかないでね。お母さまがお嬢さまに仰られました。寂しがりやのあんちゃんはお婆さまと一緒に寝たあの幼い頃から今日まで、そしてこれから先も寂しくなるなんてことはなさそうです。お骨になっても愛に包まれて過ごすあんちゃんはなんて幸せなのでしょう。