ウエルシュコーギーペンブロークの元太君、6歳が旅立ちました。
元太君は暑い日が続いている最中、体調を崩し、いつも診てもらっている病院に行きました。いつもなら大好きな先生と会えるので喜び勇んで行く病院ですが、その日はどこか様子が違っていました。病院での血液検査の結果、膵臓の値が大変悪く 元太君は加療のために入院することになりました。病に負けずと頑張った元太君でしたが、その3日後、残念ながら回復することなく天国へと召されていきました。急性の膵炎に合併症を患ったのでしょうか、病状について詳しくは分かりませんが、あまりに早いお別れとなってしまい、ご家族様には唯々、お悔やみ申し上げるばかりです。
6年前、飼い主様ご夫妻はご子息と一緒に行ったあるペットショップで丸々と太った可愛いコーギーの仔犬に一目惚れしてしまいます。ご夫妻はそれまでコーギーかビーグル どちらを飼おうか迷っておられたようですが、その仔犬に出会った瞬間、ご夫妻の迷いは露と消えてしまうのでした。その後、ご夫妻に迎えられた仔犬は元太と名付けられ、ご家族の一員として迎えられるのです。それから6年、元太君は温かいご家族に囲まれて過ごしてまいりました。コーギーはとても懐っこい犬種とされていますが、元太君はと言うと、その人懐っこさのなかに優しさ、賢さも持ち合わせている愛されキャラでした。
そんな中、同じコーギー犬の女の子 きのこちゃんがお家に貰われてきました。きのこちゃんも元太君と同様、とっても人懐っこくてこの度のお拭き清めの折にもお骨上げの時にも初めて会った私やスタッフの側に寄ってきたり、膝の上に乗ってお顔を寄せてきてくれていたのです。そしてもうひとり、テーブルの下からやってきたのは先住猫のぼんちゃんでした。私たちがいても動ずることなくゆっくりと歩いてきて元太君とお別れされたのです。元太君はこんな愛らしい仲間たちの中でもリーダー的な存在でした。そしてご子息様はそんな元太君を弟のように可愛がっておられたのです。
飼い主様ご夫妻、ご子息様、大人しいぼんちゃん、愛らしいきのこちゃんに囲まれて過ごした元太君の6年はとても素敵な日々だったと思います。ご家族様のお話をお聞きしながらきのこちゃんの愛らしさに触れていると、ご家族とともに過ごした元太君の温かくて優しい日々が不思議と肌で感じられるのです。
ご家族と過ごした日々は永遠の宝物だね。元太君。その宝物を胸に抱いて今はどうぞ安らかにお眠りください。