お仕事日録

ロシアンブルーのハンサムボーイ きゅうちゃんの旅立ち

ロシアンブルーのハンサムボーイ、きゅうちゃん16歳が旅立ちました。きゅうちゃんは、このところ 毎日のように点滴に通っていましたが、ご家族様がお揃いになられた本日、とうとう天国へと召されていきました。確かな病名は分かりません。

 

森の近くの住宅街に位置するご自宅に伺うと、お父様、お母様、お祖母様、お嬢様がお待ちでした。きゅうちゃんは箱の中で色とりどりのお花に包まれるようにしてお顔だけ覗かせています。安らかな寝顔でありました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。ご清拭が始まりました。まずは弊社のスタッフがきゅうちゃんのお身体を体全体から細部に至るまで丁寧に清めさせていただき、その後、ご家族様には其々、思い思いの場所をお拭き清めいただきました。

 

「きゅうちゃん、これまでよくがんばったねー」おばあちゃまはきゅうちゃんに声を掛けながら撫でるように拭き清められました。3~4ケ月、病院に通い詰めだったというきゅうちゃん、小さな体に点滴の毎日はかなりきつかったことと思います。きゅうちゃん、ほんとうにお疲れさまでした。どうかゆっくりと天国でお休みください。

 

お火葬はご自宅から車で5分の森の中の駐車場でとり行いました。ご家族様には自家用車でお越しいただき、お旅立ちをお見届けくださいました。お火葬が始まる頃にはすでに陽が沈み、辺りはかなり暗くなっていました。奥様からは暗い場所でのお火葬を取り行う私どもに労いのお言葉をいただきました。お辛い時に私どもにまでお気遣いいただき有り難く存じます。

 

 

ご焼骨が終わりました。トレーに全てのお骨を集めてご家族様の待つご自宅に向かいました。これよりご自宅の一室でご家族様によるお骨上げがとり行われます。ご自宅ではお嬢様のかわりにお兄様がおられました。他の皆様はご一緒でした。

 

ご家族様の手によりお骨は拾われお骨壺へと収められました。玄関の靴棚に飾られていたきゅうちゃんがモチーフの絵が目に留まりました。こんな可愛いきゅうちゃんを忍ぶことになるご家族様の今夜はどんな夜になるのでしょうか。考えただけでも胸がつかえてきます。晩年は病との戦いの日々だったきゅうちゃんですが、ご家族様もまたきゅうちゃんと一緒に戦っておられたこと、きゅうちゃんは決して忘れることはないでしょう。