ロングコートチワワのラブ君が旅立ちました。
ラブ君は2歳の頃に今の飼い主様のところにやってきました。ラブ君は人間も犬も大嫌いで一緒にいるダックスフントのリク君4歳もその例外ではありませんでした。リク君が近づくと、「あっちへ行け!」と言わんばかりに唸りまくるのです。病院へ行っても飼い主様のお膝の上で順番を待つのではなく、「今日は、僕、ひとりで診察に来ました!」という感じで一人掛けの椅子に鎮と座って待っていたそうです。 最後まで凛としていたラブ君。白い被毛がその独立独歩的は生き方を際立たせたようです。
そんな彼も時折、お家に戻ってこられる飼い主様のご子息が大好きでした。ラブ君は、亡くなる当日、久しぶりにご自宅に戻られたお兄様と最後のお散歩をしてその日のうちに旅立っていきました。ラブ君にとってお兄さまは数少ない心を許せるひとりだったのです。もちろんそんなラブ君だから、お母様にとっても特別な存在でした。だからこそと言ったらいいのかもしれません。「ラブにはちゃんとしてやりたい。。」とお母様は遠くを見つめてそう仰られました。
お火葬は金沢東部、津幡町を一望できる丘でとり行いました。その上空にはどんよりとした厚い雲が居座っています。後方に目を向ければ冬の日本海が暗く霞んでいました。こんなお天気でしたのでお母様にはお火葬が終了するまでご自宅で待機していただきました。終始、風雨の強い中でのお火葬ではありましたが、終わる頃にはかなり収まってまいりました。
ご焼骨が終わりました。私どもで全てのお骨をトレーに拾い集め お母様の待つご自宅に向かいます。ご自宅ではあらためてお母様の手でトレーからお骨壺にお骨を収めていただくのです。リク君もラブ君の帰りを今か今かと待っていることでしょう。 ラブ君、18年間、本当に頑張りました。お母様にお骨を拾ってもらえるなんて幸せですね。お母様とリク君、そして大好きだったお兄様をどうか天から見守っていてくださいね。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。