お仕事日録

保護猫のにゃんころちゃん、ご家族様に見守られて。

雉虎猫のにやんころちゃんが老衰で旅立ちました。

 

にゃんころちゃんは、17年前、こちらのお宅のお嬢さまご夫妻が富山県にお住まいだった時にご主人が保護してこられた猫ちゃんです。

 

保護されてからは同じ富山にお住いの奥さまのご両親がにゃんころちゃんの面倒をみることになりました。ご両親宅では一人遊びやお外に出かけることも大好きだったようです。お家周辺はわりと長閑な場所だったのでしょう、毎日のように野山を駆けまわっていたのだそう。

 

にゃんころちゃんは、数年前にご両親と一緒に富山から石川に引っ越してきました。ご両親宅のお隣には現在、お嬢さまご家族さまのお宅がございます。こちらにこられてからの数年間はお嬢さまご夫妻のお子さま方とも一緒に過ごす機会も増えてにゃんころちゃんの晩年はきっと賑やかで楽しい毎日の連続だったのではないでしょうか。お年頃のご長男は富山でにゃんころちゃんと共に幼い時を過ごした仲でもあるのです。

 

お拭き清めはご両親宅の玄関の上りをお借りし、お父さま、お母さま、お嬢さま、お嬢さまのお子さま方、皆揃って,にゃんころちゃんを偲びながらとり行いました。お見送りは駐車場前のスペースでとり行いました。すでに夕闇が迫ってはいましたが、お父さまの図らいでしょうか、駐車場前は大きな灯火が設置され、明るい中、ファミリーの皆さまに見守られながらにゃんころちゃんは秋の夜空へと旅立って行きました。お火葬が始まった頃、こちらのお宅へとにゃんころちゃんを迎えたご主人もお仕事から戻ってこられました。

 

お嬢さま曰く、にゃんころちゃんは亡くなるその朝までここ2,3日、何も食べていないのにお家の周りを散策していたのだとか。ご家族さまと巡り合い、皆に愛されて、尚且つ、猫ちゃんらしく自由に生きたにゃんころちゃん、その猫生はもしかしたらどんな猫ちゃんも羨むくらいに幸せな生涯だったのかもしれません。

 

にゃんころちゃんはきっとこれからはご家族さまを見守ってくれることでしょう、最後の散策で見つけたであろうお家の側の草葉の陰から。。心よりご冥福をお祈り申し上げます。