お仕事日録

カリンちゃん、お父様の膝の上に

梅雨のさなかの穏やかな晴日、ミニチュアダックスフントのカリンちゃんが老衰で亡くなりました。ご依頼主のご家族は働き盛りの男性とそのお母様。私どもがカリンちゃんのご訃報を受けご自宅に伺うとご子息様もお仕事先からご自宅に駆け付けてくれていました。実は数日前よりこの度の訃報に先立ちご子息から私どものほうへ問い合わせをいただいていたのです。カリンちゃんの容体が悪くなって死期が近づいていることを悟ったお母様がご子息に相談をされ、ご子息様のほうからいずれ訪れる時のためにとご連絡をいただいていたのでした。ご主人に先立たれご自宅でカリンちゃんといるお母様が途方に暮れることのないようにとご連絡をくださっていたのです。

 

お母様の傍に常に寄り添っていたカリンちゃん、そして、母を慮り、お母様とカリンちゃんの元に駆けつけてきたご子息様の姿にに辛いなかにあっても悲しいだけでないどこか温かいものを感じます。こちらのご家族の底流にある優しさがそうさせるのだと思います。お二人には美しいブラウンの毛並みを今一度拭き清めのお手伝いをいただきました。その後のお火葬もご自宅の敷地で行えました。最愛の奥様とご子息様、そして亡きご主人様とともに過ごしたわが家での旅立ちです。カリンちゃんもさぞや喜んでくれていることでしょう。お母様にはカリンちゃんの元気な頃のお写真見せてもらいました。お父様の大きな手も写っています。

 

ほんと、幸せだったね。カリンちゃん。。 あ、そうなんだ。 今、ご主人の膝の上にいるんだね。

 

 

 

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