お仕事日録

人見知りな女の子 猫のワラビちゃんが旅立ちました。

猫のワラビちゃんが亡くなりました。享年7歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

ワラビちゃんは悪性のリンパ腫を患っていました。昨年の10月頃に腫瘍が見つかり、それ以降、放射線治療をはじめとするできる限りの治療を行ってまいりました。ワラビちゃんも飼い主様も回復に向けて一生懸命に頑張り続け、その治療期間は4ケ月にも及びました。しかしながら小さな体のワラビちゃん、とうとう春の訪れを待つことなく天へと旅立ちました。

 

高台の眺めの良いご自宅を訪ねるとご夫妻がお迎えくださいました。ワラビちゃんはお二人の間で眠るように横たわっていました。その身体は癌に侵されていたとは思えないほどとっても綺麗な被毛を蓄えています。若く美しい毛並みに帰って悔しさばかりが募ります。

 

ワラビちゃんは人見知りのする子で、ご夫妻以外には身体を触らせたりも近づくことすらもしませんでした。ワラビちゃんが心を許せるのは飼い主様ご夫妻とファミリー猫のシクロ君だけだったのです。そんなワラビちゃんでしたから ご主人のご意向もあって 通常、お火葬前に弊社のスタッフがお拭き清めの儀としてご遺体を隈なく清めさせていただくのですが、敢えてそうはせず、そのままご納棺、お火葬と進めさせていただいた次第です。最後の儀であるご納棺についてもご夫妻の手により行っていただきました。過去にも飼い主様だけにしか懐かなかったワンちゃんのご葬送に伺った際にもそのようにさせていただいたことがありましたが、愛する我が子の気持ちを考えれば至極当然のことと思います。

 

ワラビちゃん。私達は何もしないから安心してね。パパもママも分かってくれてて本当に嬉しいね。

 

お火葬はご自宅の駐車ポートをお借りしてとり行いました。お二人に見守られる中、最後の最後までパパさん、ママさんの手の温もりを感じながら旅立つワラビちゃんでありました。ワラビちゃん。病気との闘い、辛かったね。本当によく頑張りました。今はどうか安らかにお眠りください。