お仕事日録

トイプードルのももちゃんが老衰で亡くなりました。

トイプードルのももちゃんが老衰で亡くなりました。御年16歳でした。

 

ももちゃんはお父さま、お母さま、お兄さま、10歳 離れた同じトイプードルのココちゃんと暮らしていました。ももちゃんの一生はご家族様の愛情に包まれた最後まで幸せな生涯でした。ご家族さまには心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

ファミリー犬のココちゃんは、私どもがお母さまにお申込書のご記入をお願いしている間もお拭き清めをさせていただいているその最中もずっとお父さまの腕の中で予期せぬ来訪者である私たちの動向を窺っていました。元気な頃のももちゃんもまたお父さまの腕の中で多くの時を過ごしたことでしょう。ももちゃん。ココちゃんをみていたら本当に良く分かる、君が幸せだったことを。

 

お拭き清め。スタッフがももちゃんに近づくとココちゃんは「もうあなた達には黙ってられない。ももちゃんには触らないで!」と言わんばかりに私たちに向かって吠えてきました。ココちゃんはココちゃんなりにファミリーの一員であるももちゃんを守ろうと必死なのです。ココちゃん、安心してね。ももちゃんの痛がることは何もしないから。

 

お火葬は高台の見晴らしの良い丘でとり行いました。お見送りにはお拭き清めの時にはいらしゃらなかったお兄さまもご参加されました。ももちゃんの枕元には綺麗なお花とおやつが供えられました。炉前でのお別れにお父さまの腕の中のココちゃんもクーン、クーンと寂しそうな声を上げていました。こうしてももちゃんはたくさんの思い出をご家族さまの心に残して旅立ったのです。

 

お火葬が終わる頃、雨がぽつぽつ降りだしました。ももちゃん、みんなと別れた後の道すがら ひとり寂しく涙を零しているのですか?みんなのお心はこれからも君のそばにある。だから泣かないで。

 

すべてを終えてご返骨に再びご自宅を訪ねるとココちゃんが可愛く出迎えてくれました。あなたを出迎えたのではないの。ももちゃんを迎えたの。ココちゃんはそう言いたいのかもしれませんね。

 

ももちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。